オンライン起業を含め、主婦が気軽に起業できる時代になりました。働くことに幸せを感じながら、長く事業を続けていくのが、理想の主婦起業のかたちです。
今はSNSを使って個人が自由に発信をしている時代です。SNSを使った発信だけで簡単にお金を稼ぐことが出来るような錯覚を覚えさせる内容が多くなって来たのも事実です。
主婦が自分でも簡単にお金を稼ぐことが出来るかも知れないと思い、見よう見まねでSNS発信を始めても、全く商品やサービスが売れずに自信を失うだけの失敗例もあります。
主婦起業の失敗例や失敗しやすい人の特徴を知った上で、長く事業を続けられる自分のスタイルを見つけ、幸せに働く女性が増えたら、家庭や社会にも良い影響が与えられていきます。
主婦起業はなぜ失敗するのか?
主婦起業の失敗は大きく分けて2つの場合に起こります。まず最初から大きな利益を得ようとして、資金を投じて事業をスタートさせたが、思ったような利益が得られずに事業を存続させることが出来なくなる場合です。
次にすぐに利益が出ないために、事業を続けることを辞めてしまう場合です。主婦起業を失敗させないためには、長期計画でスタートさせることと、すぐに利益を追い求めないということが重要です。
主婦起業の失敗例10選
主婦起業の失敗例としては、開業資金を多く使いすぎたり、事前の調査や計画をしっかりと行わずに安易に起業を行った例が多いです。また結果をすぐに求めたり、結果が出る前に辞めることも、失敗に繋がります。
開業資金に多くお金を使いすぎて失敗
人生を掛けた開業であればあるほど、開業資金を多く投じてしまうかもしれません。開業資金を掛けすぎた結果、資金繰りが苦しくなり、すぐに経営が破綻して、失敗してしまうことがあります。
起業してすぐには、あまり大きな利益を出せない可能性が高いので、開業資金は抑えた方が良いです。計画的な資金繰りを考えた上で、低資金で開業して、長く事業を続ける方法を開業前から考えることが大事です。
起業準備のための資格取得の費用が回収できずに失敗
資格を取得してから起業しよう!と決意して、何十万円もの授業料を払い資格を取得しても、いざ開業したら生徒やお客様が集まらず、利益が出なくて失敗することがあります。また失敗の原因を資格が足らないからであると考え、さらに上級資格を取得するために勉強を重ねる人もいます。
資格によっては、資格取得に高いお金が掛かりますが、資格取得にこだわり、なかなか起業をスタート出来ない場合、失敗することがあります。資格にこだわり過ぎずに起業して、事業と並行して資格取得の勉強を続ける方が、失敗する確率を下げることになります。
起業セミナーや起業塾など学びにお金を使いすぎて失敗
起業する人が増えたことに伴い、起業セミナーや起業塾も増えました。しかし様々な場所で開かれるセミナーに参加しすぎて、学びにお金を使いすぎて失敗する事があります。
学んでいるだけでは収益は発生しません。まず利益を得ることを考え行動した上で、事業と並行しながらその時々に必要な知識を学んでいくことが、失敗する確率を下げます。
せどり転売で最初から大きな利益を得ようとして失敗
せどりとは、商品を仕入れてそれを転売して差額で儲けを得ることです。自分のサービスや商品が無くても起業することが出来るため、簡単にスタート出来るように思ってしまいますが、最初から多くの利益を得るために高額商品の転売をしようとして失敗することがあります。
せどりを行うには、消費者のニーズや分析、商品の知識、競合の調査が必要です。最初に仕入れ代金が掛かるため、売れ残ってしまうと、そのまま赤字になります。
せどりを始めるのであれば、まずは単価数百円、数千円の利益から目指して、ニーズの分析や商品知識を深めていく方が、失敗する確率が低くなります。
アフィリエイトブログで稼ぐはずが結果が出るまで続けられずに失敗
自分でブログを立ち上げて、商品を紹介して広告のリンクを貼ることで収益を得ることを、アフィリエイトと言います。初期費用が安く、誰にでも始めやすいので、主婦が起業するジャンルとして人気があります。
ただし簡単にスタートする事ができても、収益化することは難しい為、収益が発生するまでブログを続けることが出来ずに失敗することがあります。収益化するという確実性が無い状態でも、辞めずに続ける事が大事なジャンルなので、結局失敗に終わる人の方が多いです。
安易にSNS起業が出来ると考えて失敗
SNSが盛んになっている今、SNSやブログで自分の商品やサービスを紹介するだけで楽に収益が発生して、起業が成功すると考えてしまうと、失敗する場合があります。主婦が簡単に起業できる時代だからこそ、自分と同じ様な考えで起業する多くの競合がいます。
すぐに利益が出ないことを理解した上で、長期的な計画を立てて、事業が成功する方法や道すじを考え続ける必要があります。
経営やマーケティングについての知識が全くなくて失敗
主婦が好きなことや得意なことを生かして仕事がしたいと思い起業しても、どの様に事業を経営していくか、販売していくかの知識がないままでは失敗する場合があります。専門的なスキルや想いだけでは事業を継続していくことは出来ません。
自分のスキル+経営やマーケティングについても学んでいくことで、事業を継続させていくことが出来ます。
ハンドメイドをECサイトで販売しようとして失敗
ハンドメイドを趣味としている人が、自分の作った作品をオンラインで販売する方法として
minneまた、簡単にオンラインショップが作ることができるプラットホームである
Baseや
STORESなど、無料でも使えるプラットホームが拡大しています。初期費用も材料費だけなので気軽に販売を始める事が出来る一方、思ったように注文が入らずに失敗する場合があります。
気軽に参入できるからこそ、同じような作品を販売している作家さんが多いのも現実です。競合の中で選んでもらえるようなブランディングや、SNSやホームページとの掛け合わせを行うことで、Web上の流入経路を増やす工夫が必要です。
低単価な仕事に追われ心も体も疲弊して失敗
フリーランスのライターやデザイナーなどが、ココナラ、クラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサービスに登録することで、企業から仕事を受託して稼ぐ働き方があります。実務経験が無い分野でも案件を受注していくことで実績も経験も作ることが出来る良い点も多いですが、低単価な案件も多く、満足のいく収入を得るためには長時間労働が必要になり、体も心も疲弊してしまい失敗することがあります。
クラウドソーシングで稼げるようになるためには、経験や専門性を磨き、スキルアップをするか、そこでの経験を経て、SNSや自社サイトから仕事を受注できる様になることが必要です。
失敗を恐れすぎて失敗
誰しもが起業をするからには失敗したくないと思うものです。しかし失敗しないために、スキルを身につけたり資格を取得して、開業準備を長期的に続けていると、結局起業に失敗してしまいます。準備が100%出来る状態になることは無いので、時には思い切って一歩を踏み出すことも大切です。
主婦起業で失敗しやすい人の特徴
主婦起業で失敗しやすい人の特徴としては、起業する目的をはっきりさせずに目標や計画を定めないまま起業する人、家族の理解を得られていない状態で起業する人、最初から大きな利益や結果を求める人です。
主婦起業を成功させるためには、まずは起業する目的をはっきりとさせ、目標や計画を立てた上でスタートさせることが大事です。そして起業するにあたっては、パートナーや子どもにも自分が起業を始めることを理解し、納得してもらった状態で始めることが大切です。
スタートしたら一攫千金を狙うのではなく、地道にコツコツと自分の目標や計画の達成に向けて進んでいくことが成功への道となります。
起業する目的をはっきりさせていない
起業する目的が、「収入源を増やしていきたい」なのか「自分の出来ることで社会に貢献したい、困っている人を救いたい」なのかによっても起業する方法が異なって来ます。前者の場合であれば効率的に収入を増やす方法に向かって行くべきですし、後者の場合は、収益化の前に事業を生み出し、サービスや商品を作り出すことから始める必要があります。
目的がはっきりしていないと進むべき方向を間違えてしまい失敗します。
家族の理解を得られていない状態で起業する
主婦が起業する上でまず初めに行わなくてはいけないのは家族に理解をしてもらうことです。家族に対してなぜ起業したいのか、起業してどうなりたいのかをしっかりと説明して、協力や応援を得ましょう。家族の理解がないと今まで以上に家事や育児に追われて自分を苦しめることになり起業に失敗してしまいます。
最初から結果を求める
起業したからといって、その瞬間から稼げる様になる人はいません。行動を積み重ね、失敗と試行錯誤の中で次第に収益が得られるようになります。
最初から成功や成果を得ようと思っていると結果が出ないことを失敗と捉えてしまい、結果として起業が失敗してしまいます。
計画や目標が無い状態で起業する
全くの無計画で起業し、多額の資金を使い、見切り発車で進むと失敗を招きます。あまり慎重になりすぎるのも良くないですが、少なくとも1年間の計画と目標は立てた状態で起業する事が失敗を防ぎます。
【結論】長期計画の主婦起業が成功しやすい
長期計画の主婦起業が成功しやすいです。
総務省のデータを見ても、起業1年目の女性起業家の個人所得は約7割が100万円以下となっています。このデータを見ても最初から会社員並みの年収を得ることはかなり難しいことが分かります。
家族の理解を得た上で、事業の目的や計画を立て、すぐに結果を求めず長期的な視野で起業を考えることが、成功する最大の方法です。
主婦起業のメリットとデメリット
主婦起業にはメリットとデメリットがあります。メリットとしては時間的にも精神的にも自由度が高いという点です。
子供の急な体調不良や習い事など、子供の都合を優先して事業を行うことが出来ます。しかしその一方で安定しない収入や、趣味ではなく仕事をしているということに対して、家族の理解を得られないと、主婦としての役割も100点満点を求められることになります。
家庭と仕事の板挟みで苦しい思いをする可能性がある点はデメリットとなります。
主婦起業のメリット
主婦起業には多くのメリットがあります。まず主婦であることを含めたそれまでの人生経験の全てがビジネスに役立つという点です。
社会人経験、結婚や出産は、経験した人しか持っていない視点があります。経験から得られたアイデアやユーザー目線の物事の捉え方は、起業するにあたり、大変貴重なビジネス視点を持っているということです。
またパート収入で旦那さんの扶養内で働く以上の収入を得られる可能性があります。自分次第で収入もどんどんと上を目指して行くことが出来ます。
主婦起業のデメリット
主婦起業では、収入が安定しない点がデメリットです。また家族から仕事として理解されない可能性があるという点もデメリットになります。
自宅でパソコンを使って行う事業、ハンドメイド作家、自宅サロンの経営などは、家庭と仕事の境界線が曖昧なままで事業を行うことで、家族からなかなか「仕事」と認識してもらえない可能性があります。家族に、自分は趣味ではなく仕事としてと起業するという想いを伝え、収入が安定しないという点も理解をしてもらう必要があります。
主婦起業の具体的な方法は?自宅でオンライン起業する方法
主婦起業が自宅でオンライン起業する具体的な方法として、クラウドソーシングを使って企業から仕事を受注する方法、プラットホームを使ってハンドメイド作品や輸入商品を販売していく方法、自分の名前や屋号でサービスを販売していく方法があります。
クラウドソーシングを使って起業する
フリーランスのライターやデザイナーなどとして、ココナラ、クラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングに登録して企業から案件を受託する方法があります。
自分のサービスが無い場合、ホームページが無い場合でも、登録することで仕事を受注する事が出来ます。経験や実績が付いてくると、単価の高い仕事の依頼を受けることが出来たり、実績をポートフォリオとして自ら企業に営業をかけることも出来るようになります。
プラットホームを使ってオンラインショップを作る
ハンドメイドの作品や輸入した商品を販売する場所として、自分のオンラインショップを1から構築するのは少しハードルが高いのですが、minne,Base,Storesなどの無料でも利用することが出来るオンラインショップのプラットホームを利用することで、初期費用を抑えて自分のオンラインショップをオープンさせる事ができます。
フリーランスとして自分のサービスを販売していく
企業に属さず、自分の名前、自分の屋号でフリーランスとして活動していく方法があります。事業の目的や目標設定をして、ブランディングを行い、サービスを販売ていくことは一番自由度の高い起業の方法です。
SNS、ホームページ、ブログを活用しながらWeb上で集客したり、友人知人からの紹介などの地道な集客活動を行っていく必要があります。
目標収入別アプローチ方法
主婦起業を成功させた後は、安定した事業収入を目指していくことになります。旦那さんの扶養内で最大限の控除を受けつつ、パート収入程度を自宅で稼いでいく場合のアプローチ方法と、さらに収入アップを目指していく方法について具体的な事例で説明します。
年収100万円を目指す起業のアプローチ
主婦起業する人にとって、まず目指す金額は年収100万円かと思います。旦那さんの扶養内で最大限の控除を受けつつ、パート収入と同程度を自宅で稼ぐことはまず目指したい金額です。
クラウドソーシングサービスを使い、経験を積んで単価アップした仕事を継続して受注できる様になる、ハンドメイド作品を販売するオンラインショップにファンが付き、単価アップしていったり、SNSも活用して人気作家になることで目指していく事ができる金額です。
旦那の年収越え!?を目指す起業のアプローチ
クラウドソーシングサービスや、低単価な商品の販売で実績と経験を積んだあとは、SNSやホームページを活用して自身のオリジナルの商品、サービスをオンラインで提供してくことが年収を上げていく方法の一つになります。低単価な商品を受託、販売し続けていくと、年収を上げるためには労働時間を増やす必要があります。
パートナーの年収越えを目指したい方は、しっかりとした事業理念と事業計画を立て、提供するサービスの価格を上げてもお客様に価値を感じてもらえる様にしていく必要があります。
主婦が自宅起業して起こる良い変化
主婦が自宅で起業することで良い変化が起こる可能性がたくさんあります。まずは世帯の収入が上がることで生活にゆとりが出来ることです。また、自宅で起業すると子供の生活リズムを第一に働く事ができます。
家庭の中だけに注いでいたエネルギーや愛情を、社会との繋がりを得て、社会に貢献できるようになるということは、人間としての喜びを得ることにもなります。
世帯収入が上がることで生活にゆとりが出る
主婦が起業すると、世帯収入が上がります。それはそのまま生活のゆとりに繋がります。
日々を楽しむ外食費や旅行費にする方も、その分の将来への貯蓄や投資に回す方もいると思いますが、使い方の選択肢が増えることは家族のよろこびに繋がります。
自宅起業する場合子供の都合を第一に働くことができる
自宅起業の最大の利点としては子供の急な体調不良や幼稚園・小学校、習い事を優先した生活を送ることができるという点です。また、通勤時間や職場内の人間関係での悩みもなくなります。
社会との繋がりを得ることで社会に貢献できる喜びを得ることができる
家族のために家事を行い、子育てに専念することは女性として幸せを感じることです。その一方社会と断絶された孤独感を感じる可能性もあります。
起業し、社会と繋がりを持ち、自分の働きが誰かの助けになると感じることは、人間としての原始的な喜びを得ることでもあります。
まとめ|主婦が在宅起業を成功させることで家庭と社会と両方での幸せを得る事ができる
主婦起業は短絡的な発想で、簡単に出来るものだと考えると失敗する可能性もありますが、すぐには利益が出なくても、自分のビジョンをしっかりと持ち、地道に実績を重ね続けていくことで、成功する可能性が高まります。
主婦が在宅で起業すると、家庭内で発散できなかった本人の人間としての本来持っている社会に対するエネルギーや、家庭外の人間関係によって、より多くの幸せを得る事ができます。家族がみんな幸せでいることを追求することが家庭円満へと繋がることになります。