この話は、アラフォーの専業主婦だった私が実務未経験のWebデザイナーとして起業して半年後に月収20万円を達成するまでの完全実体験のストーリーです。今までリアルな私の姿をWeb上で細やかに伝えることはありませんでした。

でも、専業主婦時代の私にとって、未経験で起業したWebデザイナーさんの実体験や、実際の収入についてなど、検索してもなかなか見つけることができなかった、本当に欲しい情報だったと思います。

少し長くなりますが、読んでいただけたら嬉しいです。

生後1歳半の双子を連れてハローワークに行ったら絶望した話

2016年の4月、双子の妊娠を期に、勤めていた会社を退職しました。

退職理由が妊娠の場合、失業保険が支給されるまでに少し時間が必要なので

双子が1歳半になったタイミングの2018年に近くのハローワークへ失業保険の手続きに行きました。

再就職先を探している人にしか失業保険は支給されないので

ハローワークのパソコン端末で職探しをするために何度か通いました。

ハローワークには子供連れで行けるマザーズハローワークという場所があり、

保育士さんに子供たちをみてもらいながら、求職活動をしていました。

CADの資格を持っていた私はCADのパートを中心に探しました。

  • 〇〇市 工場内CADオペレーター時給¥1,000

CADオペレーターの仕事はそれなりにヒットしました。

同時に、大学時代に学んでいたデザインの仕事で、未経験でできるものはないかも探しました。

本当はデザイナーになりたかったけど、22歳の私は自分に自信が無くて諦めた職業です。

  • 〇〇市 エステサロン専属Webデザイナー時給¥2,000-

「え!Webデザイナーの時給ってCADオペレーターの倍!?」

わたしの第二の人生、憧れのデザイナーになれるかも知れない。

そんな気持ちで候補の募集案件を数枚プリントアウトして

マザーズハローワークの窓口に持っていきました。

働くママを応援するマザーズハローワークには

同世代の女性職員が窓口にいました。

きっと味方になってくれるはず

プリントアウトした紙を見て窓口のキャリアコンサルタントさんはこう言いました

36歳で未経験でデザイナーは難しいです。デザインの現場は若い人が求められますから」

と時給¥1,000のCADオペレーターの資料を封筒にいれて渡されました。

バッサリと私の淡い期待は弾かれました。

帰りの車の中

双子の鳴き声の合唱の中

「36歳からデザイナーなんて無理なんだ」

と絶望感に包まれて帰宅しました。

子供が幼稚園に入園するまでのもやもや期に在宅起業に向けて自分を試していた話

マザーズハローワークでの一件以来、

子供が幼稚園に入ったら働きたいと思う様になりました。

36歳でデザイナーの就職が難しいなら

自分の力でつてを頼りに仕事は出来ないだろうか?

ハローワークで感じた

なにくそ!の憤りの感情が

在宅で起業したい!

へ向く様になりました。

でも好きなことで起業する、
しかも自宅でパソコン一台で働くなんて

シンデレラや白雪姫レベルのおとぎ話に思えました。

自分の生きている世界線とは一生交わらないと思っていた世界です。

「でも、やりたい」

「いや、自分には無理」

「子供が小さくて働けるの?」

「まだ働いてもいないから保育園に申し込むことも難しい」

もやもやもやもやもやもや

このもやもやを2年くらい抱えていました。

その頃から

  • 「ネットで稼ぐ方法」
  • 「主婦で起業するためには」
  • 「副業の始め方」

あやしいものから、現実離れしたものまで

いろいろな情報を集め

自分に出来そうなものは無いか

糸口を探していました。

そして実際に行った事としては

  • 手描きのイラストをデジタル化して子供たちのLINEスタンプを作ってみる
  • 子育て絵日記をインスタに投稿してみる
  • ネットに転がってるノウハウを見ながらせどりをやってみる

など、自分の力で一円でも稼げる実績があれば

自信になるんじゃないか?

と模索していました。

結果としては

最高で月に5万円くらい

自分の力だけで儲けを出せる様になり

起業できるかもしれない

と少しずつ思い始めます。

4月入学がコロナで延期になったけど、起業に向けて動きだした話

子供たちとは入園までの3年半、専業主婦として濃密な時間を過ごしました。

子供たちと過ごした幸せな3年間

と言えば綺麗にまとまりますが

実際の3年半は

子供たちを可愛いと思えないくらい大変な世話

  • 自分の時間がゼロ
  • アイデンティティの喪失
  • 専業主婦の仕事は会社員時代の知識が一つも役に立たない未知の世界

今まで積み上げた自分の自信は

こっぱ微塵にくだけて

再び社会に出る過酷さを

思い知る日々

でもありました。

だからこそ

何をしたいか

何ができるか

どう生きていきたいか

はじめて

自分とじっくり向き合う時間にもなりました。

だから幼稚園に入るのを

楽しみにしていた自分もいました。

幼稚園に入ったら

自分の時間が1日最大6時間も出来る!

起業の準備を始める!

そう決めていました。

2020年38歳の私は

新しい人生の可能性にワクワクしていました。

そんな中コロナウィルスが世界に現れて

入園は5月のゴールデンウィーク明けまで伸びる事になりした。

さあ、自分はどうする?

わたしは、進む事にしました。

予定していた自分時間は手に入らないけど

亀のスピードでも前に進もう!

起業へ進む事を決めました。

アメブロとインスタでロールモデルを探しまくっていた

まず始めたことは、インスタグラムやアメブロの中で

専業主婦で未経験でWebデザイナーとして起業した人はいないか?

探すことから始めました。

なぜインスタグラムとアメブロだったのか?

双子妊娠がわかった時

周りに双子のママがいませんでした。

無事に双子を出産・子育て出来るのか?

ニッチな不安を解消出来る情報がほしくて

それまでSNSはミクシィ(知ってる人は同世代w)

止まりだった私が

手取り早くスマフォで始められる匿名性の高いSNSである

インスタグラムとアメブロを使い始めました。

インスタグラムでは

沢山の全国の双子ママの友達が出来ました

今でも家族ぐるみで旅行に行くほど仲がいい友達もいます。

SNSで繋がる素晴らしさや可能性について

子育ての場で実感していた私にとって

起業についての情報を求める場として

最適でした。

日々

  • 子育て、子供の服、外国製のおもちゃ、バースデーフォト

を調べていた私の手は

  • 未経験 専業主婦 Webデザイナー 起業

と情報を探し始めました。

アメブロでファンになった先輩に1ヶ月コンサルしてもらった話

情報収集をしている中で

風の様にゆるっとふわっと

かわいらしく華麗に稼いでいる

専業主婦から未経験でWebデザイナーになった方を見つけました
(仮にAさんとしますね)

Aさんのブログを端から端まで読んで

数週間経つうちすっかりファンになってしまった私は

Aさんとお話できる機会はないかな?と

サービスの告知を心待ちにしていました。

ちょうど私が起業準備をしようとしていた

2020年の4月に

1ヶ月の起業コンサル生を募集されていました。

金額は当時のiPadくらいの金額。

旦那さんには内緒で自分の貯金から払えるけど

専業主婦になってからは使ったことがない金額。

今でこそ

その何倍のお金でも、必要と思った自己投資には迷わず使えますが

当時は決死の思いで申し込みました。

Aさんは私に

沢山のことを教えてくださいました。

Webデザイナーとして必要な知識はもちろんですが

いちばんは

自分らしく
ゆるっと
ふわっと
楽しみながら
自分の力で稼ぐマインド

を学べたことが本当によかったなと思っています。

それまでの私は

美輪明宏さんがお悩み相談で答えていた

「お給料はがまん料」

を心に刻み

パワハラ、セクハラ

キレキャラが溢れる

せまーいオフィスで

小さな窓から見える空を眺めながら

「働くってこういうことさ」

って納得させながら

働くこと=幸せ

とはほど遠い価値観の中に生きていました

きゅんきゅんの通勤電車に乗って

月に一回決まったお給料をもらっていたので

Aさんが語る自由な働き方、お金の価値観は

目からウロコがぽろぽろな教えでした。

デザインスクールに通わずに自力でWebデザインを学んだ

大手のデザインスクールでWebデザインを学び直したい!という気持ちもありましたが

コロナの出始めであること

幼稚園生が意外と家にいる時間が長いことから

自分の力で、出来る限りWebデザインの技術習得をすることにしました。

具体的にWebデザイナーとしての起業準備で行っていたことは

  • 本を見ながらWordPressのサイト構築をしてみる
  • クラウドワークスの募集案件を見てチラシやバナーのコンペに出してみる
  • 制作の教科書は本とAdobeが公式で提供しているレッスン動画
  • Instagramで探したWebデザイナーさんのバナー講座を受けてみる
  • Wixのサイト制作をUdemyの教材を見ながら作ってみる
  • UdemyでWebデザインの教材を買ってサイト設計の流れを覚える

ホームページを公開したけど申し込みが全く無かった話

2020年の4月から起業準備を始めた私の生活は一変しました。

子供たちのお昼寝時間と就寝後の時間は寝落ちするまで勉強の時間に当てました。

もともとは、子供たちが寝た後撮りためたテレビドラマを見ながら晩酌するのが

最大の楽しみだったのですが

起業準備を始めてからは

新しい学びが楽しくて

自分のやりたいことをやれることが嬉しすぎて

没頭しました。

家事の間も

イアフォンをしながら

起業家さんの発信している

YouTubeやインスタライブを聞いて

隙あらば勉強しました

学ぶことの楽しさを

38歳にして心から感じることが出来たのは

本当に嬉しい変化でした。

4月から8月まで起業準備をした私は

自分の誕生日である

2020年の8月20日の誕生日に

HIROHIROdesignのホームページを公開しました。

ホームページを公開したら

お問い合わせや制作依頼が殺到して忙しくなりすぎたらどうしよう。。。

なんて考えていました。

Webデザイン勉強中のアカウントから

Webデザイナーとして仕事を始めますという告知と共に

ホームページの公開をしました。

でも、1日経っても1週間経っても

ホームページから問い合わせが来ることはありませんでした。

フリーランスWebデザイナーとしての経歴10年の先輩に会いに行った話

インスタグラムをやっているだけ、ホームページを作っただけでは集客が出来る訳では無い。

この現実を体験して

さて、次は何しよう??

そのタイミングで

インスタグラムでかねてからフォローしていた、

私からすると雲の上の存在である

デザイナー歴10年の先輩デザイナーが

個別相談を始めたことを知ります。

迷わず申し込んだら

まさかの家が近いことが分かり

直接お会いして話を聞けることになりました。

先輩はご自分の経験や持っている知識を余すことなく教えてくださいました。

その中でも自分の行動につながった一言は

・無料でもいいから実績を沢山作ること

です。

オンラインで学び、オンラインで情報収集をしていた私は

すっかり「お客様」という存在を忘れてしまっていました。

Web上で勝手に注文が入るんじゃ無い。お客様になってくれる方とつながっていかなければ、

コミュニケーションを取らなければ、仕事がスタートするわけがない。

そんな当たり前だけど当然な

起業する上での仕事の進め方を

教えていただきました。

会社員時代は

お店の受付に

お客様はひっきりなしにきてくれました

待っててもお客様は来てくれていたんです

でも起業は違います

私のお客様はどこにいるの?

自分から探すことから始まりました

起業したことを友達に言いまくったらご縁がどんどん繋がっていった話

先輩との個別相談から帰った私は

早速友人たちにメールしました。

デザイナーで起業しました!

って言うことが恥ずかしかったし

友達からお金を貰うのも

はばかられました。

でも無料なら気兼ねなくお願いできる!

と思い

「デザイナーとして1人で始めることにしたよ。実績が欲しいから何か作らせてもらえないかな?無料でなんでも作ります」
と思いつく限りの友人にメールしました。

その時の目標は

とにかく少しでも多くの実案件をこなしたい!

だけでした。

だから最初スタート月の収入は自信を持って0円と言えます。

起業準備の経費を考えたらすごくマイナスです。

でも、この時の0円制作が全てのご縁を運んできてくれました。

実績も何もない私に

たとえ無料だとしても

仕事を依頼してくれた友人、知人、仲間には

今でも感謝しかありません。

実績を作るために作った0円制作

  • WordPressのサイト
  • Wixのサイト
  • 似顔絵アイコン
  • などなど

そんな活動を1ヶ月すると

実績作りたいから協力して!

とお願いしていた友人や家族伝いに

お客様を紹介してもらえるようになりました。

そして私の本当の意味でのお仕事がスタートしました

開業届を出して本格的にサービス開始した話

2020年10月頃から、本格的に仕事を開始した私の

主なお仕事元は

  • 友人の紹介
  • お客様の紹介
  • Webデザイナーの先輩からいただいた仕事
  • オンラインコミュニティでつながった方の制作

など、少しずつ忙しさが出てきました。

その中でも、デザインの勉強やSEOの勉強

さらにWebマーケティングの知識を深めることに

かなりの時間とお金をかけました。

自分のホームページ公開時の

シーンとした状態から

集客できるホームページを作りたい!

と心から思う様になり

そのためにはWeb集客の全体像を理解した上で

ホームページの在り方を考え

さらにはご提案することができる

そんなデザイナーになりたい!という気持ちが固まりました。

デザインをしているだけで幸せな状態から

お客様のビジネスを長く、幸せに続けていただくためにWeb集客を一緒に考えたい!

思う様になり始めました。

そして2021年の1月、そろそろ旦那の職場にも収入があることを伝える必要が出てきたので

開業届を出しました。

起業してから半年目に月収20万円に届いた時のリアルな内訳

ホームページ公開してから半年後、開業届けを出してすぐに初めて月の売上が20万円を超えました。

それまで、いくら稼ぎたいとか

あまり大きな目標を立てず

がむしゃらに進んできた私でしたが

どこかで

  • うまくいかなかったらパートに出よう
  • 1年やってマイナス収益だったらやめよう

と逃げ道を作りながら進んでいたところもあります。

いよいよ

これでパートに出るという選択肢は無くなった

やめない!と決めよう

たとえ右肩上がりの業績にならなくても

続けていこう

新しい目標が出来ました。

起業ママのリアルな収益の内訳って

私が情報を集めている時でも

結構ふわっと隠されている方も多かったです。

でも、これから起業をしようとしている人にとって

「実際どうなの?」

とイメージすることで

進む原動力になることもあると思うので

その時の収益の内訳を

開示したいと思います。

(お客様の特定を防ぐために売上月は公開しませんが、インスタやホームページでの公開している実績では無く、全て非公開実績の内訳となっています。)

  • 他のWebデザイナーさんからの外注費¥20,000-
  • Webサイト制作2件¥132,600-
  • ロゴデザイン¥11,000-
  • 名刺制作¥19,447-
  • チームでのWebサイト制作費の割り当て¥31,790-
  • 合計¥214,837-

もちろんフリーランスは売上が一定でも綺麗な右肩上がりでもありませんが

日々コツコツ、目の前のお客様に自分のご提供出来る渾身のデザインと持てる知識を全てご提供させていただいていく中で

その後2年間業績を上げ続けていくことが出来ました。

お客様、仲間、サポートしてくれている家族、

全の人に恵まれたおかげで

好きなお仕事をここまでさせていただくことができました。

本当にありがとうございます。

起業3年目の今、これからの目標についての話

大学を卒業してから11年間、会社員として働きました。

働く=幸せ

なんて考え方とは無縁の

普通のOLだった私は

憧れだった専業主婦になったのに

専業主婦=幸せ

にも辿り着けず

望んだ未来にいるのに

幸せを感じられない自分に

罪悪感を感じていました

起業という道で

初めて

幸せに働くことを叶えることが出来ました

もし、起業をいう道を選んだけど

  • 思う様に発信できない
  • 商品を作るのが苦手
  • 想いを言葉にするのが難しい
  • 集客やセールスに苦手意識がある

そんな方と一緒に

今持っているありのままの良さを伝えて、売れる仕組みづくりをサポートさせて頂きたい

そんな風に思う様になりました。

今、地域の女性起業家さんと

さまざまなお仕事をさせていただいているデザイナーのお仕事に加えて

今後は、全国のフリーランス女性の働き方、Web集客の仕組みづくりのサポートをしていきたいと思っています

ここまで、私の奮闘記を読んでくださって本当にありがとうございました。

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